新型インフルエンザ防衛策

鳥インフルエンザH5N1が人に感染したのは1997年の香港だった。

現在、WHO(世界保健機構)には少なくとも69人の死亡が報告されているが、さらに新型インフルエンザに変異して猛威を振るう可能性に脅かされている。かつて米国で、感染症に対する勝利宣言が行われた1967年から数えて30年、今昔の感がある。

厚生労働省は治療薬「タミフル」を頼みに2500万人分の備蓄を決めたというが、発症後48時間以内に服用しなければ効果は薄れるというから、早い対処が必要だ。中国ではタミフルの原料である香辛料の「八角」が飛ぶように売れているというが、10段階もの化学反応を経て合成されるため、八角ではなんの効果もない。念のため。

やはり頼みにすべきは、本来、人間に備わっている生体防御機能を日常生活の中でどう強化するか、だろう。

防御機能の最前線は、皮膚と粘膜だ。健康な鼻や口、喉の粘膜は、生体内への異物の進入を防ぐ。ビタミンAや亜鉛、セレンはこれらのバリア機能強化に欠かせ ない。そして二次防御システムは血液(白血球)の免疫力だ。侵入してきた異物を食べる食細胞や、攻撃型のキラー細胞、抗体を作るBリンパ球などが感染を阻 む。このときビタミンCは、白血球の自走能(異物を処理するまでの能力)を高める。加えてタンパク質は抗体の材料にもなる大切な栄養素で、免疫システムを 支える。

それでも引いたかな?と思ったら、オリーブ葉やエキナセア、ニンニク、アンドログラフィスなどのエキス類が初期症状にはたらく。

(後藤典子=NPO日本サプリメント協会代表理事)