タンパク質は足りているか?

その昔「タンパク質が足りないよ~」と謳うコマーシャルがあった。強く大きい体をつくるために、せっせと肉や牛乳などの動物性タンパク質を取ろうという時代だった。

それまで米や大豆などの植物性タンパク質をとってきた日本人は、「脂肪」もたっぷりの肉や乳製品のおかげで、今や動脈硬化や肥満の弊害にさらされている、と専門家は指摘する。ともすれば「タンパク質過剰摂取」としてやり玉に挙がる。

そ れならタンパク質はとらない方がいいのかと言えば、そうではない。特に中高年期に入ると、今さら筋肉を作る必要もなかろうと思いがちだが、内臓や血中のヘ モグロビン、髪や皮膚のコラーゲン、体を調節する酵素やホルモンなどもタンパク質から作られる。日々壊され、合成されるので、毎日補給してやる必要があ る。タンパク質が不足すると、スタミナ不足や免疫力の低下、脳の働きの鈍化、貧血や肌荒れなど、全身くまなくくたびれる。

もし血液検査のデータをお持ちなら、タンパク質の過不足を見る項目はいくつかある。総タンパク、アルブミン、尿素窒素、ヘモグロビン、リンパ球数など、低値になるにつれて不足と見る。

食 生活に気を配るなら、魚介や大豆を、肉や卵などと同比率で取りたい。タンパク質は20種類のアミノ酸の組み合わせからなるが、食べ物から取る「必須アミノ 酸」9種類のバランスが大切だ。9種類すべての必要量を満たしている「プロテインスコア100」のプロテインを、サプリメントとして補給するのもいい。

(後藤典子=NPO日本サプリメント協会代表理事)