今日はイギリスのオーガニック食料市場についてレポートします。
このウェブサイトをご覧の方はオーガニック食品・製品を重要視していらっしゃると思いますが、ここイギリスではオーガニック食品、製品に対する人気、消費の割合は全般的に高いように感じます。Soil Association のマーケットリサーチによると、世界でオーガニック食品市場の一番大きいのがアメリカ、次いでドイツ、イタリア、そしてイギリスの順だそうです。私自身もここ8年程の間にイギリスのオーガニック市場の成長を消費者として感じていました。私が渡英した頃は、オーガニック専門食料品店は数少なく、スーパーマーケットでもごく一部の限られた野菜のみが無農薬で売られていて、しかも値段も高かったものです。現在では、殆どのオーガニック食品がスーパーで購入でき、値段も1パックにつき非オーガニックの物と比べて数十円高いくらいです。また、野菜に限らず、肉・魚・加工品(冷凍食品、ソース類等)・パン・米・ドリンク類(牛乳、ジュース等)など、殆ど全ての食品がスーパーマーケットで購入出来ます。
更に、こだわる人達はオーガニック専門店に通います。代表的なのは、プラネット オーガニックやフレッシュ&ワイルドです。プラネット オーガニックは1995年にオープンし、現在はロンドン市内で3店舗展開しています。フレッシュ&ワイルドは1999年にオープンし、ロンドン市内に5店舗、ブリストルに1店舗、さらに来年には大型店をさらにロンドン市内にオープンする予定のようです。また、個人経営の小さなオーガニック専門店もあります。こういった店はロンドン市内が一番多いのですが、地方にもあるようです。このような専門店では、生活に必要な殆ど全ての物がオーガニックで手に入ります。食料品・食製品に限らず、紙おむつ、トイレットペーパーや洗剤、石鹸、シャンプー等の購入が可能です。また、質の高いサプリメント、それに関する書籍の購入も出来ます。パンを主食にする国の人に特有の小麦アレルギーの人達はこのような専門店で、小麦以外の穀物を使用しているパン、パスタ、シリアル等を購入出来るので重宝しているようです。
昨年日本に帰国した時にも感じたのですが、このような斬新なアプローチはやはり大都市で盛んで、地方に行けば行くほど、アクセスが難しいということです。イギリスでもその傾向はあり、このような専門店はロンドンを離れると少なくなるようです。プラネット オーガニックではデリバリーもしているようですが、どれ位普及しているかは疑問です。しかし、オーガニック農場やフィッシュマーケット直送のデリバリーサービスビジネスも最近じわじわと人気を高めているようです。
しかし、何といってもこのような専門店の人気の秘訣は店舗のプレゼンテーションの仕方だと思います。スタイリッシュなインテリアで、陳列の仕方もおしゃれです。また、オーガニック製品のパッケージはセンスのいい物が多いです。過去数年のオーガニック食品・製品の人気の上昇は人々の意識の変化にあると思いますが、このような店のおしゃれなイメージも一役かっているような気がします。イギリスのオーガニック市場は伸び続けています。Soil Associationのリサーチによると、2005年のい1年間でオーガニック市場が30%も拡大したそうです。
オーガニック食品は無農薬という事に加え、味の良さ、栄養素の含有量の多さが特徴です。無農薬食品を食卓に加えるのは健康面のみならず、食事の味の質も上げると思います。必要に応じてサプリメントを摂取する事は私も賛成ですが、基本の食事の質も上げ、食を楽しむ事が大事だと日々感じています。