英国レポート1

 はじめまして、黒川です。ロンドンからイギリスのサプリメント市場の情報、また栄養セラピーを中心にホリスティック医療の情報をお伝えする事になりました。週に一度アップデートをする予定ですので、よろしくお願いします。

 ここイギリスでは他のヨーロッパの国と比べると食文化は歴史的に見ても質素なものでしたが、過去数年間の美食、健康食ブームに伴い、イギリス人の意識が大きく変わりました。今ではどこのスーパーマーケットでもオーガニック食品の購入が可能で、フレッシュ&ワイルドをはじめオーガニック専門の店も増えました。サプリメントに関しても様々なブランドの物の購入が比較的容易に出来ます。イギリス人にとってはサプリメントは比較的身近なもののようで、風邪をひいたら薬ではなくビタミンCを摂取という話をよく聞きます。

 メディアでもサプリメント情報は頻繁に取り上げられています。昨年と今年にかけては特にフィッシュオイルの人気が高いようで、新聞の一面にとりあげられたこともありました。

 私はウエストミンスター大学の栄養セラピー(Nutritional therapy)を卒業し、来年初頭から自分のセラピールームを始める予定です。栄養セラピーはホリスティック医療の一つで、1時間程の個人コンサルテーションによってテーラーメードの食事療法、サプリメント療法を作成し症状改善、健康促進などのお手伝いをするものです。人それぞれ、または年齢的にも適切なアドバイスが違うことが多々あります。また、病気になってから治療にとりかかるのではなく、病気の予防が健康維持の第一歩です。栄養セラピーはそういったこともふまえて、長く無理なく続けられるプランを提案するものです。

 次回はウエストミンスター大学栄養セラピーコースを創設した、へザー ローザにインタヴューします。お楽しみに。


続・失敗しないラベルの見方

店頭にずらりと並ぶサプリメントから、的確なものを選び出すほど難しい買い物はない。売り手の話は魅力的だが、たいてい話半分にしておいた方がいい。脚色はどこにでもある。

脚色がないということで言えば、通常ラベル表示は額面通りだ。ただそれを見る側に少々の知識が必要だ。

その1、「内容量」に記載されている数値は、主要成分の含有量だと勘違いされやすいが、原材料欄にあるすべてのものを含んでいる。本来、カプセル等を除いた内容量を知りたいところだが、通常はカプセルも添加物も含まれての数値だ。

そ の2、「製造者」や「販売者」の表示は、責任の在りかを表明したものだ。どこで作られたのか、だれが販売しているのかを教えてくれる。そこでラベルをよく 見ると、氏名(会社名)と所在地の横に、MTとかABCいったアルファベットが併記されているのに気づく。これは製造工場の「固有記号」で、作った工場が 特定されるわけだ。

注意したいのは、販売者や輸入者の表示だけで、製造工場の固有記号が記載されていない場合。これでは、どこで作ったのかがわからない。

一方、輸入食品については原産国の表示を確認しよう。

その3、「栄養成分表示」は任意だが、何がどれだけ入っているかをチェックできるので、表示があったほうが親切。ただ法規制で、表示してはいけない成分もあるので、もどかしい。

その4、「問い合わせ先」はユーザビリティの指標だ。質問、相談受け付けます、という姿勢の表れ。利用したい。

(後藤典子=NPO日本サプリメント協会代表理事)