「自分にぴったりのサプリメントが欲しい」という消費者ニーズがある。そこで、あなたに適した“マイ・サプリメント”をご提供します、という売り方が出回っている。
お手軽なのは、店頭で「アドバイザー」が指南してチョイスする。あるいは簡単な問診に答えると、しかるべき商品が提供される。自分であれこれ悩むよりはラクだが、アドバイザーや問診にどれほどの信頼を置くかは、冷静にジャッジしたい。
ひとつには、アドバイザーの質や情報量には個人差が大きい、また問診もその根拠や精度を測る基準がない、という問題がある。つまり、商品を納得して買わせるための“お為ごかし”になっていないかということだ。
なかには、3日間の食事内容をつぶさに調べる栄養計算システムを利用したものもあるが、食材や調理方法による誤差、外食と自炊の差、さらには消化吸収能力の個人差などを考えると、一筋縄ではいかない。
やはり根拠となるデータありきだと、クリニックで血液検査をして、そのデータに基づいた栄養指導をするところも出てきた。ビタミンの血中濃度を測ったり、 耳たぶから採取した1滴の血液を顕微鏡で観察するLCA(血液細胞分析)を取り入れているところもある。検査データを栄養学的に読む専門家もいる。爪診断 や毛髪検査、虹彩検査になるともっと手軽だ。
こうした検査は、自分の健康(未病)状態を知るという点で、意義は大きい。ただし、財布と相談しなければならないので、十分に吟味したい。
(後藤典子=NPO日本サプリメント協会代表理事)