サ プリメントの商品に、滑稽な感じを受けたことはないだろうか。たとえば花粉症対策の商戦にぎやかだが、その商品名を見ると「アレル気サポート」「アレピ タッ!」など、連想ゲームのような命名が目に付く。商品まわりには、「スギなどの季節を快適に」とか「春の季節のお悩みに」とあるので、「花粉症に効きま すよ」と言いたいことはわかる。が、薬事法の規制でストレートに言えない。その滑稽さやもどかしさが、買い手に妙な不快感を与える。
商 品にはきちんと開発されたモノもあれば、商品名と箱のイメージだけで売ろうとするモノもある。本来、その含有成分の機能性や、原材料の確かさが、情報とし て買い手に提供されるべきものだが、まだ曖昧な食品の分野だから混乱を招くという危惧もあって、物言うことを禁じられている。これを正しく守ろうとする と、買い手にとっては訳の分からない商品になる。
一 方で、巧みに物言う策士もいる。先頃、「がんに効く」という出版物でアガリクス商品を売ったとして、薬事法違反に問われた出版社がある。本の巻末に問い合 わせ先を掲載し、客を呼び込む、いわゆる「バイブル商法」だ。こうした狡猾な売りの手口を見極めるには、やはり感度が必要だ。
薬 事法の規制でいうと、「飲み方」の表示もそのひとつで、食後とか就寝前、一回3粒といった表現はだめ。薬と見紛うから、という理由らしいが、実際「一日6 粒を目安に」とあって、朝一度に6粒摂る人がいる。通常は食後、分けて摂るのが望ましいのだが、こうした情報は自分で収集するほかない。
(後藤典子=NPO日本サプリメント協会代表理事)